グラフィックデザイナーなら知っておきたい日本の絵画「浮世絵」とは?

みなさん、浮世絵ってご存じですよね。私は、個人的に好きなため、よく話題に出しているのですが、改めて「浮世絵」について、できるだけ簡単に、ライトな感じで紹介したいと思います。

グラフィックデザイナーなら知っておきたい日本の絵画「浮世絵」とは?

まず浮世絵とはなんぞや。

江戸時代に、大衆の娯楽として広まったのが浮世絵です。今でこそ、日本絵画として額に飾られ、美術品扱いされていますが、庶民も楽しむことのできる絵画だったのです。

葛飾北斎
葛飾北斎「富嶽三十六景」

種類としては、木版画、肉筆画があり、肉筆画はいわゆる「絵師さんの直筆(!)」なので、大変貴重なものですが、版画は何枚もプリント(複製)できるので、一般大衆でも楽しめるものなのですね。言ってみれば、漫画の単行本(印刷発行されたもの)は簡単に手に入っても、漫画家さんの原画は、そう簡単に手に入らない貴重なものですよね。

浮世絵で代表的な作家というと、「東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)」、「葛飾北斎(かつしかほくさい)」、「歌川広重(うたがわひろしげ)」などが挙げられます。

葛飾北斎
葛飾北斎「富嶽三十六景」

きれいな女性を描いた「美人画」や、人気役者を描いた「役者絵」、旅行ブームからきた「富嶽三十六景」や『東海道五十三次』など、良く聞けば俗っぽいものも多いです。春画もあります。そのため、浮世絵は「風俗画」とも言われています。

浮世絵は木版画であり、たくさん複製されて広まりました。

東洲斎写楽
東洲斎写楽 作品

浮世絵が人気になり広まった理由に、木版画であることがあります。現代の私たちが認識しているのは、多色刷りの木版画のものがほとんどです。この木版画の浮世絵ですが、実は作者は一人ではありません。デザインするのは絵師ではありますが、木版に彫る作業、紙に刷る作業をする専門者がいて、はじめて大衆の手に届きます。

東洲斎写楽
東洲斎写楽 作品

そうなんです。現代のグラフィックデザインと同じなのです。グラフィック・デザイナーがデザインしたものを、印刷業者さんが印刷して、はじめて仕事が完了しますね。

世界で見ると、印刷が盛んになったのが15世紀のヨーロッパ。産業革命以降の18~19世紀には鉛版での大量印刷もされています。日本は、少し遅れて江戸時代に、木版での印刷が盛んになった、という時代背景も面白いですね。

浮世絵絵師と現代のグラフィックデザイナー

今でこそ、PCや印刷機械が自動で調整してくれますが、浮世絵は全て手作業です。そう思うと、すごいですよね。あんなに細かいラインや、文字、グラデーションの表現も手作業です。

歌川広重「東海道五十三次」
歌川広重「東海道五十三次」

下絵を木版に彫る「彫り師」は、色の数だけ版を彫ります。紙に刷る「刷り師」は全ての木版を、ずれないように色を重ねて刷り挙げます。それらを全て指示するのが絵師です。完全にディレクターですね。

デザイナーが浮世絵から学べることは多いと思いませんか?大衆が望むものを考え、流行を取り入れつつ自分のデザインを表現し、最終的な形になるまで自分でディレクションを行う。そしてはじめて、評価されるんですね。

最後に、浮世絵の著作権について

江戸時代の著作物である浮世絵は、著作権が消滅しています。なので、誰でも使用することができます。(改変については、著作者人格権があるので、慎重にする必要があるそうです)

歌川広重「東海道五十三次」
歌川広重「東海道五十三次」

しかし、画像の入手については、作品がなければ入手することが難しいので、画像を管理しているところから借りるのが一般的です。その他、作品集など写真が載っている購入した本から、スキャンして使用することはOKだそうです。

参考:Q江戸時代の浮世絵に著作権はある?

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