デザインのセンスがあらわれるのは「余白」の使い方。「余白」は日本画から学ぶ。

余白の使い方がデザインセンスの現れる部分である、というのは、私が発した言葉ではありません。昔から、日本では「余白の美」を大切にしています。デザインの先生からも教わり、またそういった書籍も読みました。

デザインのセンスがあらわれるのは「余白」の使い方。「余白」は日本画から学ぶ。

昔から表現されていた「余白の美」

日本画、浮世絵などの作品でも、思い切った余白の使い方をしているものもたくさんありますが、その空間のバランスがほんとうにすばらしいな、といつも思います。

余白が意味を持って絵画に表現されるようになったのは、中国の宋時代であると言われています。絵画においての余白とは、研ぎ澄まされた精神の表現であり、画面に思想的な世界を作り上げる、ともとらえられます。そういった考え方で、少し難解な部分が、また魅力なのかと感じます。

デザイナーが「余白」を効果的に使うには、経験とセンスが必要。

余白を美しく表現するのは、かなり高度な技術だと思います。というのも、デザイナーになりたてのころは、余白があること自体が不安で、いろいろ詰め込もうとしてしまいます。そして、何かバランスの悪いデザインになってしまう。そういった経験は多いのではないでしょうか?もちろん、私もそんな経験がたくさんあります(笑)

はじめから余白を意識してデザインをするのは、とても難しいです。経験を積んだデザイナーか、もともとセンスのよいデザイナーでなければ、なかなか。私たち普通のデザイナーは、経験を積み重ねることでバランス感覚が養われていきます。その場合は、はじめから余白を計算するのではなく、まずは自分の表現したいものを配置し、その後、過剰なデザインを減らしていけばいいわけです。文字もそうですね。キャッチコピーなどは、説明するのに必要ですが、説明しすぎはデザイン的にナンセンス。コピーも必要なものだけをデザインに組み込んでいき、説明するページと明確にわければ、かなりすっきりしたデザインができると思います。

デザインにおける「余白」は無駄な部分ではありません。見る人に余裕をもたらしてくれます。余白を上手に使うことによって、デザインが洗練されるだけでなく、そのデザインを見る側にとっても、余裕が生まれるため、見せたいものや読ませたいコピーを「理解」「消化」してもらうことができますね。

どのようにして「余白の美」を学べばいい?

さて、どのように「余白の美」を学ぶべきなのか。先人の日本画や浮世絵の作品を見て、学べばいいのです。要するに、たくさんの良い作品を見ること。それが一番のデザインの勉強だと思います。

歌川広重『東海道五十三次』

歌川広重『東海道五十三次』
引用元:artelino

葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』

葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』
引用元:artelino

Ito Fusuma-e.jpg
伊藤若冲『仙人掌群鶏図(西福寺)』
By Ito Jakuchu – Catalogue, パブリック・ドメイン, Link

伊藤若冲

伊藤若冲
引用元:Chazen Museum of Art

神坂雪佳『雪中竹』

神坂雪佳『雪中竹』
引用元

神坂雪佳『磯馴松』

神坂雪佳『磯馴松』
引用元

上村松園『人形つかい』

上村松園『人形つかい』
引用元:『余白の美~象徴空間の魅力』(財団法人 松柏美術館)

上村松園『かんざし』

上村松園『かんざし』
引用元:『余白の美~象徴空間の魅力』(財団法人 松柏美術館)

竹内栖鳳『睡郷』

竹内栖鳳『睡郷』
引用元:『余白の美~象徴空間の魅力』(財団法人 松柏美術館)

小林古径『朝顔』

小林古径『朝顔』
引用元:『余白の美~象徴空間の魅力』(財団法人 松柏美術館)

いかがでしたでしょうか?とても美しく余白が表現されていますね。絵画の解釈は、私なんかが語るのはおこがましいですし、ぜひ感じて頂ければと思います。デザインのスキルアップの参考にしていただけたら幸いです。

参考文献:『余白の美~象徴空間の魅力』(財団法人 松柏美術館)

あなたもフリーランスはじめませんか?

フリーランスのデザインのお仕事探しのお手伝いをしてくれるサイトです。専門のエージェントも!登録は無料なので、まずは気軽に登録してみてくださいね。
※デザインのお仕事を見てみる⇒レバテッククリエイター

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。